内容説明
世界中を席巻する個人的自由主義、民主主義、市場中心主義の限界を論じ、現代文明の次なる指針を提示。グローバル市場のもたらす諸問題を論じた「グローバリズムという虚構」を新たに収録。東畑記念賞受賞作。
目次
第1章 「現代」が問いかけるもの
第2章 「ヨーロッパの時代」を支えたもの
第3章 「アメリカの時代」の構図
第4章 「アメリカニズム」の終焉
第5章 「近代」をつくったシヴィック・リベラリズム
第6章 「近代」から「現代」へ
第7章 結論―「冷戦以後」と日本の位相
増補 「グローバリズム」という虚構
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
万次
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「アメリカニズム」「アメリカナイゼーション」の問題を俯瞰するのに利する傑作。
ひよこ皇太子
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アメリカを軸として推し進められるリベラリズムとデモクラシー。この二つは本来両立出来るものではなく、それらの推進が成功しても結局は破綻するしかない。本書の軸はこれだと思うが思想や社会の歴史的経緯など非常に多くのことが書かれているため一度読み通しただけでは咀嚼しきれなかった。30年前に書かれたものだが自由と民主主義の破綻は予想通りに近づいている気がする。だからこの本の価値は今でも薄れていない。[Kindle unlimited]2022/11/24