出版社内容情報
〈特集〉アウトロー、凶悪犯罪、いたずら、姦通…「悪」から学ぶ大人の道徳。黒田夏子、羽田圭介、大澤真幸、斎藤美奈子他。V・ソローキン新連載、新鋭創作他。
目次
グラビアKishin×WB&編集委員就任にあたって(東浩紀;角田光代;川上未映子;藤井光;ヤマザキマリ;堀江敏幸;市川真人)
対談 悪はどこから来るのか(鈴木大介+中村文則)
鼎談 「後ろ暗さ」のエコノミー―超管理社会とマゾヒズムをめぐって(千葉雅也+墨谷渉+羽田圭介)
特集 悪から考える「超道徳」教育講座
テルリア(ウラジーミル・ソローキン)
就職運動酩酊記(雅雲すくね)
最愛でないあなたへ(堀井拓馬)
別れ(間宮緑)
シンポジウム 古典を訳す苦悶と歓び―『日本文学全集』刊行開始にあたって(池澤夏樹+伊藤比呂美、酒井順子+中島京子、堀江敏幸+市川真人)
イエスの幼子時代 最終回(J.M.クッツェー)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
sssakura
13
羽田圭介さんの鼎談のみ読了。メタモルフォシスのことが取り上げられていて、面白かったです。生きろ、というメッセージが内包されているとのこと。私は、好きなように生きろってことかな〜と思っていたので、少し読み込みが浅かったのかな。私もこんな風に理路整然と論じてみたいものです。グラビアの川上未映子さんが目の保養♡彼女の本も読んでみなくては。2015/12/27
mawaji
1
貧困から思考停止に至る過程と悪との関連を語る対談がとても興味深く思いました。鈴木大介と中村文則はこのテーマに最もふさわしい二人であると思われます。西洋と日本を比較検討した斎藤美奈子「姦通小説にみる不倫の末路」もオモシロイ。獄中者の手記を数多く世に送り出してきている篠田博之の「私が接した犯罪者の『言葉』」を読むと犯罪者に多くを語らせることの功罪についていろいろ考えさせられました。「無知の涙」は読むことはあるかもしれませんが、宮崎勤や元「少年A」の手記はまだ当分手に取ろうという気持ちにはなりそうにありません。2015/07/12




