石の花―林芙美子の真実

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  • サイズ B6判/ページ数 363p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480885265
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

幾つかの疑問に端を発した芙美子探し。取材を重ねるごとに見えてくる生き生きとした素顔。芙美子の運命に著者自身を重ね合わせつつも、俯瞰的に描き出した新たな芙美子像。

内容説明

明るさとはうらはらの自殺願望と孤独感。強烈な個性がもたらす毀誉褒貶。綿密な取材を重ねて探る、真正直で一途で可愛らしい、新たな芙美子の姿。

目次

芙美子との出会い
『放浪記』
パリへ
パリの恋人
『面影』の人
金魚の芙美子
天上の愛・地上の愛
いざ東京へ
島の男
二人の男
美しい町
古い鏡台の前で
父との再会
ダゲール街の下駄の音
樺太ゆき
女ごころ
『黄鶴』
リュックサックをしょって
新しい男性
新体制と女たち
十二月八日
『フローベルの恋』
南の島
南方の恋人
歌集『従軍』
ジャカルタの夢
信州角間温泉の花
『夢一夜』
女復員兵のこれから
『晩菊』と『水仙』
『浮雲』は流れる
屋久島

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

amanon

1
概ね興味深く読めたのだけれど、著者の主観や憶測が強すぎるきらいがあり、そこは評価が分かれるところかも。本書で林芙美子の魅力は十二分に伝わってはくるが、林の生涯をある程度客観的に知るには向かない。それはともかくとして、林の生涯を綴ることによって、露わになってくる著者の戦争や旧日本軍部、そしてそれに追随していた文学者のその後の変身ぶりに対する嫌悪感や不信感が強く感じられるのが印象的。それと、見方によれば男性に緩いということになるのだろうけれど、それでもどこか憎めないところがある、林のキャラが魅力的。2016/06/29

あいくん

0
☆☆☆☆2010/04/27

銀木犀

0
あまり林芙美子に詳しくないけど、才能のある若手をつぶすとか酷い話もけっこう聞いたことがあるので、それ以外の面も知ることができた。愛した男性たちとの関係がせつない。著者が林芙美子に親しみを感じるあまり、上から目線というか、そのようにも見える記述がたまに出てくるのが気になった。特に戦争のところ。2009/11/22

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