小説のタクティクス

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480823755
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0090

出版社内容情報

小説において形式とはなにか。それはどのように機能するのか。美術の表現から小説へ。『小説のストラテジー』に続き、小説の未来をうらなう大胆評論が展開する。

内容説明

「固有の顔」をめぐる考察が、スリリングな結末へと導かれる。『小説のストラテジー』と対を成す、読む/書くための指南書。

目次

1 様式の問題―表現様式は内容により変化する
2 日常は内戦と虐殺に接続される―ハリウッド映画における暴力表現の変化と9・11の関係
3 群衆の中の小さな顔―『宇宙戦争』における「人間の顔の喪失」と「格差」
4 顔はいかに表現されてきたか―固有の顔か、標準化された無数の顔のひとつか
5 暴かれた世界―ザンダー『二十世紀の人間』と全体主義における人間の顔
6 五月三日―ゴヤと歴史の傷
7 見ることと語ること―薄皮の下にあるものが侵入してくる
8 忠実な羊飼い―「凡庸な悪」と英語の問題
9 「未来」は存在しない―我々にはもう「顔」はない
10 「3・11以後の表現」は可能か―結びに代えて

著者等紹介

佐藤亜紀[サトウアキ]
1962年新潟県生まれ。91年『バルタザールの遍歴』でデビュー。2002年『天使』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、07年『ミノタウロス』で第二九回吉川英治文学新人賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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