目次
1 祭のごちそう(パーティーより)
2 旅のにおいのするごちそう
3 ごちそうの効能
4 私のだいどこ(厨房より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
20
チャーミングな本である。奔放と繊細、情熱と理知が、溶け合う事なく、バランスもされず、迷彩の様に散りばめられている。女性の色っぽさとは、本来そういうことかも知れない。世界の中心の様に王の様に、自分が居るから全てがある。1995年刊。若き高山なおみが料理と格闘し、音楽やら異国やらを鮮烈に感じ取る、その日々がとても生々しく素敵である。本当にそんな感じなのに、書いていると、ただのエロ爺いのたわ言に思えてきた。カバーの原マスミの絵もヘタっぽいのに何だかエロい。2017/04/15
きゅー
11
高山なおみがシェフ時代に書いたエッセイ。諸国空想料理店kuukuuや、旅先での食べ物、料理一般などについて書かれている。kuukuuでの料理は、彼女のイマジネーションから生まれたものも多いようで、料理名に「ケニアの春巻き」とあってもそれは彼女のイメージの中のケニア料理であって、実際にそんな料理があるかどうかわからないという。「青菜炒め」のレシピなどはシンプルだけど、ポイントがしっかり書かれており、この通りに作ったらさぞ美味しい青菜炒めができるのではないか思う。まだ30代の彼女の若々しさが眩しい一冊。2020/04/15
chi0926
8
彼女の文章には癒し効果がある。さらっと読めるけど、感受性の繊細さ、料理や土地の臭いが伝わってくる。静かな佇まいや文章からは想像できない行動力。2017/05/26
ひとん
3
料理で旅する。kuukuuに行ってみたかったな。2016/07/08
chocona
2
高山さんって見た目の上品さから想像出来ないくらい奔放さと冒険心を持った人だなぁとワクワクする。旅先のまばゆい光景や濃厚な匂いが見事に閉じ込められた一冊。2014/11/07