内容説明
安野光雅による60人の作家への讃歌。オール・カラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱせり
15
作家別の60枚の表紙画を一冊で見るって、ありそうでなさそうな体験でした。どの絵も一見静か。でもよく見ると音が聞こえる、空気が動く。絵のなかから物語が始まるような気がする。最後に「表紙の絵のこと」として安野光雅さんの各絵についてのひとことを読むと、絵が手品みたいに思えてきます。こっそりここで種明かししてもらっているみたいなのだ。 2012/04/26
pocco@灯れ松明の火
12
読友推薦頂けて感謝!:安野さんの「ちくま日本文学全集の装画集」まるで安野美術館で 絵と題と解説を観て鑑賞するようにユックリ廻る。(あーこの風景、この文のこの絵。何でこの構図?)なんて思いながら。再度、安野さんのコメントを読みながら再鑑賞。するとさっきと味わいが違う。理由は安野さんの個性的な媚薬・毒。これが凄い。2012/04/28
ともこ
5
「ちくま日本文学全集」の装画集。森鴎外から寺山修司まで、60人の文豪の作品の装画が生年順に並べてある。それぞれの作品の一節が見開きに書かれているのも、巻末にその絵を描いたときの安野さんの思いが記されているのもおもしろかった。まったく違った趣の絵はどれも魅力的で、この全集を買って飾っておきたいようだ。カバーと扉が立体的に見えるようになっているのにも、安野さんの遊び心が感じられた。2021/02/23
rumi
5
ちくま日本文学全集改定前全60巻の安野光雅氏の装画と各作品からの引用文そして各々に添えられた少々毒?のある安野氏のコメント。その作品作家によって全く異る印象を受ける絵たち。懐かしい表紙もちらほら。大好きな一冊、『檸檬』の装画は洋書の上空に檸檬爆弾だったはず…と思ったらどちらも安野さん描いてらしゃった。こちらの表紙も欲しいなぁ… ちくま出版のHPにちくま日本文学美術館という素敵なページを発見♪http://www.chikumashobo.co.jp/special/nihonbungaku/2013/05/29
りん
2
以前読んだちくま日本文学全集の寺山修司作品集の表紙絵が気になっていたので購入。水彩画の淡い色調とユーモラスな人間の描写がなんだか落ち着かせてくれます。2011/09/13