出版社内容情報
受賞作「楽園」と最終候補作品をすべて収録。他に選評(加藤典洋、荒川洋治、奥泉光、中島京子)と受賞者の言葉などを掲載。
筑摩書房編集部[チクマショボウヘンシュウブ]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yui.M
11
『楽園』by 夜釣十六。『指の骨』by 高橋弘希を思い出した。同じく「戦争」を描いた作品。若い世代が書く新しい戦争もの…選考委員の中島京子氏は記憶や体験を継承することの困難さ自体がテーマだと書いているが、それを克服するために小道具の使い方(月下美人、人形など)が見事だし、語りの順序(=構成)が凝っていると思った。「株分けしない」と祖父が決断したつらい話も読みたかったかもしれない。けれどそう思うこと自体、この作品の新しさを否定することになるのだろう。戦争ものを書くのはとても難しいな。作者はすごいな。2016/08/11
袖崎いたる
4
豆塚エリって人の小説が目当てで。「いつだって溺れるのは」ってやつね。講評だとやんわりディスられとるけどね。でも女を描こうとしているのはえがった。こうして読むとエンタメ作品が自分じゃない何者かを描くのに比べると、純小説って読み手というよりかは書いてる作者自身が「自分は何者か」ってことを掘り下げていってるんだなぁってのが印象。2020/12/02
まり
2
受賞作のみ読了2016/08/03
merinido7
1
最終候補作に地元の作家さん。2017/02/28
カレーヌードル
0
楽園、星と飴玉2016/09/01