感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
amanon
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何とも言えず濃密な文体と内容。正直言って読み通すのに、非常に苦労した。パスカルとデカルト研究のためにフランスで暮らす著者の深い考察を日本に住む友人に書簡という形で吐露するときの気持ちは一体どんなものだったのだろう?とつい想像する。そして、それを受け取る平井啓之のそれは?また、平井氏からの手紙が残っていたら、ぜひそれも読んでみたいという気にさせられる。それから、本書の中で、様々なカトリック思想家や作家の名前が出てくるのが興味深かった。著者の感性はむしろカトリック向きでは?というきにふとさせられた。2012/04/10