内容説明
みんなと仲よくできたら、遊ぶのも、勉強するのも幸せだった。でも高2になると受験一色。ケンタくんはただ一人、「正しい高校生をやろう」と決意した。三部作完結編。
著者等紹介
橋本治[ハシモトオサム]
1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業。在学中の68年に駒場祭ポスター「とめてくれるなおっかさん背中のいちょうが泣いている男東大どこへいく」でイラストレーターとして注目される。『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説、戯曲、舞台演出、評論、エッセイ、古典の現代語訳など、その仕事はひとつのジャンルに収まらない。96年『宗教なんかこわくない!』で「新潮学芸賞」、02年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で「小林秀雄賞」を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そうたそ
16
★★★☆☆ 感想は一巻に記載。2016/08/09
還暦院erk
6
図書館本。2では「あんまり怒らなくなっていた」母が驚きの教育ママぶりを示す!ローラースケートをつけたままお母さんに手を引かれてガラガラと道路をすべって帰って行くケンタのシーンで笑ってしまった。家庭教師ねぇ…。高3の時、本のポスターと歴史全集のポスターが並んでいるのを職員室で見かけて全集の第1巻を買って読む、そして後に同じデザインの広告ポスターに「再会」、というところで胸が熱くなった。本にまつわる橋本さんの実体験だろう。「だいじょうぶだから、そのまま歩いて来いよ」…橋本治版『おしゃべり階段』!2021/01/17
かしまさ
5
ついに完結編。1冊目の時点で気づいてはいたけど、実はケンタ君ものすごく要領のいい子ですね。できないと思ってたことがいつの間にかできちゃうというのはそういうことです。「へー、できないことはそのままほっといていいのか」と思われて怠惰になる懸念はありますが、我が子に読ませたい本として覚えておくことにします。2020/02/22
ココユキ
3
橋本治という存在の不思議さがひもとけるようだったこのシリーズ。最後はちょっときれいにまとまりすぎだなと思ったけれど、今までの自分の通ってきた道がスッと一本にまとまる瞬間はリアルにある。ケンタくんの生き方に、親としても、一人の人間としても、反省したり希望を持ったり出来たシリーズだった。2016/12/14
ヒラP@ehon.gohon
2
ケンタ君が中学、高校と試練の中で成長していくお話。 ここにきてやっと子どもに薦める本となりました。(もちろん、3巻目から読んでもつまらないのですが) やがて子どもは絵本を卒業するのでしょうか。 親としても子どもから卒業する未来を感じました。2010/11/28