ちくまプリマー新書
勉強ができなくても恥ずかしくない〈1〉どうしよう…の巻

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  • サイズ 新書判/ページ数 107p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480687067
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

ケンタくんは、学校になじめない、友だちもいない、勉強もダメ。でも、そんな彼にも、小さな変化が…。教育とは何か、勉強とは何かを考える小説、第一部。

著者等紹介

橋本治[ハシモトオサム]
1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業。在学中の68年に駒場祭ポスター「とめてくれるなおっかさん背中のいちょうが泣いている 男東大どこへいく」でイラストレーターとして注目される。『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説、戯曲、舞台演出、評論、エッセイ、古典の現代語訳など、その仕事はひとつのジャンルに収まらない。96年『宗教なんかこわくない!』で「新潮学芸賞」、02年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で「小林秀雄賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そうたそ

35
★★★☆☆ 学校に馴染めず、友達もおらず、勉強もできないケンタくん。そんな彼の姿から教育や勉強について考えていくストーリー。子供向けということを考えて書かれたような文体であるが、子どもというよりもむしろ大人にこそ読まれるべき作品であるような気もした。一巻だけ読むと、救いのようのないケンタくんの姿に胸が痛いが、三冊通して漸くケンタくんの完成である。「出来て当然」とはよく言うものの、この「当然」ってすごく難しいよなあと思う。人それぞれであるべきなのに、人って無意識の内に自分を基準に物事を判断してしまっている。2016/08/09

コウメ

32
実話ではなくて、勉強ができないケンタ君のお話思っていたのと違うな「(´へ`;ウーム2019/04/25

還暦院erk

10
かなり前から気になっていた作品。図書館で見つけて即借りてきた。3分冊のうち最初の本書は、ケンタくん幼稚園卒園~小4くらいまでのお話。自分でかんがえる力を持っているんだけど少々鈍くさいケンタくん。いじらしい。昔の時代の子なので、家業や家事の手伝いを生活の中で自然に習得していく。でもお母さんとの関係が若干残念。思いがけないところで本との出会いがあって、良かったね。続きも楽しみだ。2021/01/13

かしまさ

8
プリマー新書がマイブーム。読みやすいから。これは新書なのに「勉強が好きになれない少年の物語」。物語なのです。ドラッカーの本を読んだときも自己目標設定はあくまで「自分で目標を立てる」ことが重要と書いてあった。「やらされる」状態は苦手意識を植え付けるだけになっちゃうんですね。自分の役割を見つけたケンタ君はこれからどうするのか、続きも気になりますね。2020/02/21

ココユキ

6
「勉強ができない」としても、ケンタくんほど物事を考えることが出来たらいずれ道が拓けるのでしょう。それにケンタくんには、お母さんは厳しいけれど、おじいさん、おばあさん、お父さん、叔母さんからのまなざしが活きている家庭があり、自分でも役にたてるという自信を与えてくれる仕事がありました。勉強が出来ないと思っている現代の子供たちは周囲に誰もいないような気がします。この本を自分から手にとってみたり、読んでみようと思う元気さえない子がいるようにも思います。そういう子はどうしたらいいのかな、と…。2015/01/17

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