ちくま文庫
ヨーロッパに消えたサムライたち

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 327p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480422958
  • NDC分類 210.52
  • Cコード C0120

内容説明

スペインの小さな町に、日本を意味する“ハポン”という苗字をもつ人々が住む。自分たちを支倉常長遺欧使節の子孫だと信じて疑わない。はたして彼らはその末裔なのだろうか?1613年伊達政宗の特命を受け、ヨーロッパに向けて旅立った一行。政宗・幕府・宣教師、それぞれの思惑を背負ったサムライたちが大航海の果てに見たものは?謎に満ちた使節団の全貌に迫る歴史ノンフィクション。

目次

ハポン姓の町コリア・デル・リオ
日本に到来した大航海時代の波
フライ・ルイス・ソテロ神父と伊達政宗
船出前夜
万里の波涛を越えて
栄華の町セビーリャ
首都マドリッド
ドン・フィリッポ・フランシスコ・ハセクラ
遙かなるローマへ
地中海の船旅
永遠の都ローマ
引き潮のごとく
苦悩の日々
失意の帰国
長い旅路のエピローグ
後日談―支倉常長一行と子孫たちの話

著者等紹介

太田尚樹[オオタナオキ]
1941年東京生まれ。元東海大学教授。専門分野は南欧文明史。現在、歴史ノンフィクション分野での執筆でも注目されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Manabu Yoshimura

3
こんな運命の人がいたなんて。このご時世飛行機でどこでもいけるが、その当時は命がけのはず。2011/06/03

柳葉魚

1
ハセクラという片仮名表記をどうしてもセクハラと読んでしまう困った私。教科書に必ず名前が載っている支倉常長さんですが、その人生についてはほとんど知られていない。波瀾万丈な一生を送られた支倉さんですが、見た目は冴えない。だからといって作者がやたらと支倉さんを田舎オヤジだなんだとディスるのは如何なものか。あと支倉さんを支えたソテロ神父をディスるのも如何なものか。ソテロ神父が計算高い腹黒野郎だと断定する根拠を書いてくだされ。最期、殉教したのですよ。火刑ですよ。ドリフターズの世界なら廃棄物になりそうな設定ですよ。支2015/01/25

S_Tomo🇺🇦🇯🇵

1
戦国末期、伊達政宗の命を受け訪欧した支倉常長とその使節団のローマへの巡行の歩みと帰国後の末路を記した一冊。 今なお、スペインのある村にはこの使節団の一員で日本に帰らずこの地に永住したサムライ達の子孫と伝えられる人々が住んでいるという事実や、当時の訪欧はまさに国家的プロジェクトだった事がよくわかる。2013/06/15

露傍の石

1
スペインの一地方に、日本を意味する”ハポン”姓があり、支倉使節の子孫だと云う。この奇妙な事実から本書はスタートする。600石という少禄の支倉始め、無名に近い随員に懸命にスポットライトを当てる作者の誠意が伝わる。往々にして小説調に感傷的な書き口になる向きが気になるが、ドキュメンタリーとして面白いことに変わりはない。2010/09/09

kanana

0
遠藤周作の侍を読んで慶長遣欧使節団に興味が湧き読んでみた。 伊達政宗の野望で大使に任命され、ヨーロッパに渡りローマ法王と謁見する日本人がいた。 支倉常長や同行した人たちの史実は抹消されてしまったため、ヨーロッパに残された彼らの記録から淡々と綴らたものだが、読みやすく著者の想像も混ぜられ面白く読めた。 だが本人の日記がみつかっていないので、どんな思いでヨーロッパに渡り、洗礼を受け、日本に戻り亡くなるまで何を考えていたのか、、、知ることはできないのだな、、、。2017/12/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/363372
  • ご注意事項