内容説明
光り輝く青年神アポローン、秘儀の大母神デーメーテール、魂の導者にしてトリック・スターたるヘルメース、精液から生まれた美神アフロディーテー…ギリシアの神々の物語は西洋の文学・芸術に無数の素材を提供してきた。ギリシア神話はまた、西洋人の基層的な心性や世界観を知るうえで逸することのできない記憶の宝蔵でもある。数多い典拠のなかで、大ホメーロスの名を冠して伝存された本書は、内容の充実、作品の完成度、作風の多様をもってひときわ異彩を放つ。33篇22柱の神々に捧げられた讚歌集を流麗・典雅な日本語に移し替えるとともに、博捜の訳註・解題を付した唯一の全訳。
目次
讚歌詩篇(デーメーテール讚歌(讚歌第二番)
デーメーテール讚歌(讚歌第一三番)
アポローン讚歌(讚歌第三番)
アポローン讚歌(讚歌第二一番)
ヘルメース讚歌(讚歌第四番)
ヘルメース讚歌(讚歌第一八番)
アフロディーテー讚歌(讚歌第五番)
アフロディーテー讚歌(讚歌第六番)
アフロディーテー讚歌(讚歌第一〇番)
ディオニューソス讚歌(讚歌第一番断片) ほか)
『ホメーロスの諸神讚歌』について
著者等紹介
ホメーロス[ホメーロス][Homeros]
古代ギリシアの詩人。活動時期は前8世紀後半か。生地はスミュルナないしキオス島とする説が有力で、盲目の詩人との伝承も多い。ギリシアのみならず、全西洋文学の鼻祖として、その名を冠して伝えられる作品により古来絶大な文化的影響を及ぼし続けてきた
沓掛良彦[クツカケヨシヒコ]
1941年生まれ。早稲田大学露文科卒業。東京大学大学院博士課程修了。東京外国語大学名誉教授、文学博士。西洋古典文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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