内容説明
「文章にも表情があり、姿があり、声があり、性格がある。どのような文章が、どのような人柄の作家の、どのような言語感覚にもとづく、どのような方法で綴られたかを知ることには尽きない興味がある」吉行淳之介、井伏鱒二、小林秀雄、武者小路実篤、大岡昇平…一流作家15名の名文誕生の経緯を周到な質問によって浮き彫りにし、語彙や表記の分析をとおして、文学表現の源にせまる。
目次
1 「作家訪問」創作現場の肉声を聴く(詩からの脱出―吉行淳之介;遊―井伏鱒二;屈折―小島信夫 ほか)
2 「解説」作家の文体と言語意識―作家紹介・インタビュー概説・文章鑑賞(吉行淳之介;井伏鱒二;小島信夫 ほか)