内容説明
本書はユング心理学の理論家であり、また臨床医、かつ心理臨床家でもある著者が、ペルソナ、影、アニマ・アニムス、太母などの「元型」や、「対向性―内向性」、「死と再生」、「自己実現」などのキー概念をやさしく紹介しながら、その精髄に迫る。
目次
序 ユング心理学入門
こころの変容
太母と不安
なまけと創造
影
『アモールとプシケー』
死と再生
アニマとアニムス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みるきー
14
校長先生にお勧めいただいて呼んだ本。 絵本や童話は、人間の悩みや人生を物語にしたものが多いことが分かった。 親が子どもに伝えたいメッセージを、絵本で聴かせるのも有効だと思う。 絵画にも触れており、今後アートを見るときに少し参考になる、かな、、2020/08/16
薫
4
読みやすい文章であり、良質な絵本がたくさん紹介されているので、非常に楽しく読める。また、それぞれの絵本に作者の解釈が述べられていて面白い。ただし、ユング心理学については説明が不十分のように感じる。心理学的な見解が述べられたと思ったら、作者個人の考え、宗教の考え方、血液型論などが出てきて、どの視点からの解釈なのかわかりにくくなってしまっている。作者独自に作った医学の造語が出てくるのも、話をややこしくしている。読み物としては面白いのでそこが少し残念。2011/09/30
SKH
2
ユング心理学と童話の親和性。199X。2013/04/06
hana.
2
大学の図書館で借り。表紙にかかげられた絵がなかなかいい。ユング心理学、となんだか堅苦しそうだけれど、そうでもない。いろんな絵本が出てきて、それのちょっとした解説を、深層心理学に絡めて書いてある。著者の経験や娘さんの話も出てくる。リズムもいい。ちゃんとユング心理学に触れたいときには物足りないと思うけど、イメージとしてちょっとだけ、というときにはいいかもしれない。2010/05/10
るい
1
私の大好きな絵本、かいじゅうたちのいるところが、とりあげられていて感動!こんな見方があるんだと目から鱗でした笑 ただ、私も心理学を専攻しているが、知れば知るほど胡散臭いと思ってしまう笑2011/05/10