内容説明
「機械は本当に思考できるのか」―この難問に正面からとりくんだ壮大な思考の実験が、人工知能であった。最先端のコンピュータ技術と深い人文的教養を兼ね備えた気鋭の思想家が、レトリック、ファジイ理論、記号論、言語哲学、形式論理と意味論、記憶心理学、マニエリスム芸術、汎智学などの該博な知識を駆使して、この現代の思考実験を人間の太古からの「知」の様相に重ね合わせ、その可能性を探る知的冒険の書。
目次
1 虚構のトポロジー
2 人工知能のレトリック
3 汎記憶空間
4 ソフトウェア・マニエリスム
5 人工知能芸術論