ちくま学芸文庫<br> 日本文化の形成〈下〉

ちくま学芸文庫
日本文化の形成〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 232,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480081193
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0139

内容説明

「宮本民俗学」として巨大な足跡を残した宮本常一が、終生のテーマであった民族文化の源流をもとめて新たに展開し、遺稿となった論考。生涯にわたる学問をもとにしつつ、考古学・歴史学・民族学などの新知見をとりこみ、海をこえて東アジアを視野におさめた民俗学的古代学。

目次

1 日本列島に住んだ人びと
2 日本文化にみる海洋的性格
3 日本における畑作の起源と発展
付 海洋民と床住居

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

6
北から半島から南島から、何波も何波も至り来た人々が幾重にも折り重ねて日本の文化を形成してきたというイメージ。何本もの色糸が絡まり合っていい色になり一つのモノに見えるその日本文化から、実地の見分と文献資料・考古資料によって、一本づつ糸を抜き取っては元の色を想像し復元していく宮本の誠実な手つきを味わえる一冊。単純化はフィクションでしかないと心に刻もう。この遺稿を読めるようにしてくれた「そしえて」の編集者に、感謝したい。2012/10/29

マウンテンゴリラ

1
日本文化の形成というのは、私のような民俗学に関する学問的基盤のない一般読者にとっても、大変興味のあるテーマであった。特に、日本文化の源流が単一ルートではなく南方ルート、朝鮮ルート、北方ルートと多岐に渡っており、それぞれの文化が相互に交流し融合しながら、質を高めていったとされる説には説得力を感じ、共感を覚えた。単なる雑種の混成文化ではなく、それらを温め新しいものに融合し、高めていった日本文化の伝統と価値には大いに誇りを持ってよいのではないかと感じられた。2011/02/17

うえ

0
中巻があることに気づかなかった\(^o^)/2013/07/06

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