内容説明
しきたりや伝承に縛られ、苦悩死した人間の魂は今もこの世をさまよい歩くのか?名人の手になる旧家の鬼瓦は闇夜に吼えるという…秀作「雪崩連太郎怨霊行」をはじめとして、怪奇に彩られた難事件に挑むオカルト・ハンター雪崩連太郎の活躍を描く連作怪奇ロマンをすべて収録。妖しい美しさの中にペーソスが滲む傑作集。
著者等紹介
都筑道夫[ツズキミチオ]
1929(昭和4)年、東京生まれ。早稲田実業を中退。雑誌編集のかたわら十代後半から時代小説を執筆。後、推理小説の翻訳に携り、1956(昭和31)年早川書房に入社。「エラリー・クイーンズ・ミステリー・マガジン」の日本語版編集長を経て、1961(昭和36年)に「やぶにらみの時計」を発表。以後、幅広いジャンルで数多くの作品を発表。2001年、「推理作家の出来るまで」で日本推理作家協会賞を受賞。2002年、日本ミステリー文学大賞を受賞。2003年11月27日ハワイにて逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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