ちくま文庫<br> 忍法聖千姫―山田風太郎忍法帖短篇全集〈9〉

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ちくま文庫
忍法聖千姫―山田風太郎忍法帖短篇全集〈9〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 351p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480039590
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

大坂夏の陣で愛する秀頼と引き離された千姫。悲しみをおさえ、奔放にふるまう彼女の妖艶さは、その爪、髪、唾を与えることで刺客さえも手なずけてしまう。千姫をとりまく男たちの悲喜劇を描いた表題作を含む七篇に初収録のエッセイを加える。

著者等紹介

山田風太郎[ヤマダフウタロウ]
大正11(1922)年、兵庫県養父郡関宮町の医家に生れる。昭和24年、「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で第二回探偵作家クラブ賞を受賞。昭和33年、忍法帖の第一作「甲賀忍法帖」の連載を開始。その後も数々の“風太郎忍法”を生みだし、昭和38年から「山田風太郎忍法全集」を刊行、忍法ブームをまきおこす。更に昭和48年より「警視庁草紙」「明治波涛歌」「エドの舞踏会」など独得の手法による“明治もの”を発表。平成9年第45回菊池寛賞を受賞。平成13(2001)年7月28日逝去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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星落秋風五丈原

19
「あの人物が、実は忍者だった! 」という衝撃の事実を、次々と山風が暴き、明智光秀、石川五右衛門等歴史上の有名人が、我々の前に忍者として登場した。しかし、史上最強の忍者とは、文句なしにこの方だ。徳川家康の孫にして、豊臣秀頼の妻・千姫。千姫は、彼女を崇拝する忍者達に唾、爪、髪を与える事によって、彼等を無敵にするのだ。「敵をすくめずして働かせて勝つ」柳生の活人剣の奥義を、知らずして究めている千姫と、柳生のホープ・童馬の勝負は、初めからついていたのである。2005/03/13

けやき

7
本篇は初めてですが作品は全て既読済み。忍法帖短篇集。7篇+ボーナストラック。どれも安心して読める山風クオリティの作品集だった。2024/04/25

kazukitti

3
久し振りの忍法帖。全部読んだことない短編で、相変わらずな、そしてさすがという奇天烈エロw忍法ばっかりで楽しめた。この全集読破の方向で考えよう。2017/09/11

mak2014

3
6篇収録されている短編作品のなかでは「忍法幻羅吊り」が遊女の正体が最後まで明かされずおもしろかった。空想エッセイも楽しく読めた。2012/02/13

川島みち@原稿やれ

3
エロとグロの織り成す残酷な結末が光る短編集。面白かったのは「忍法ガラシャの棺」。忍者の名前で笑うも、美しい女の中に混ざり合った善と悪が浮かび上がるのがよかった。2016/02/18

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