ちくま文庫
間抜けの実在に関する文献―内田百〓集成〈6〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 437p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480037664
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

ドイツ語教師内田先生は詰め込み主義。自分の事は棚に上げ、「詰め込め、詰め込め、詰め込まざれば中は空っぽである。うんうん、うなされる程詰め込め」。そして忘れてしまうのは「構わない」(「忘却論」)。教室でのあれこれ、弟子、恩師や友人。法政大学騒動で離れてしまった森田草平との長年の交友を記した「実説艸平記」など、ほろ苦く懐しい一冊。

目次

間抜けの実在に関する文献
百鬼園師弟録
学校騒動記
学校騒動余殃
解夏宵行
三校協議会
漱石遺毛
虎の尾
漱石先生臨終記
湖南の扇〔ほか〕

著者等紹介

内田百〓[ウチダヒャッケン]
1889‐1971。小説家、随筆家。岡山市の造り酒屋の一人息子として生れる。東大独文科在学中に夏目漱石門下となる。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学などでドイツ語を教えた。1967年、芸術院会員推薦を辞退。酒、琴、汽車、猫などを愛した。本名、内田栄造。別号、百鬼園
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