ちくま文庫
三国志演義〈4〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 435p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480037343
  • NDC分類 923.5
  • Cコード C0197

内容説明

赤壁の戦いの後、孫権と劉備の関係は急速に険悪となるが、劉備と孫権の妹との政略結婚が成立した。また曹操は大敗にもめげず北中国の支配基盤を固める過程で、謀殺された父の報復に燃える西涼の馬超と壮絶な戦いを繰りひろげ、これを撃退する。その後、劉備は確実な拠点確保のため軍勢を劉璋の蜀にすすめ、二年半の歳月をかけて攻略しついにその支配者となり、曹操は漢中を平定して魏王となった。

著者等紹介

井波律子[イナミリツコ]
1944年富山県生れ。1966年京都大学文学部卒業。国際日本文化研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

20
劉備一派が劉璋の蜀を奪って鼎立状態が成立。劉備たちは主役側ではあるけれども、徳や仁義と謀略だまし討ちのランダム再生で恐ろしい。プラグマティックな曹操陣営や力押しの孫権陣営のほうが一貫しててずっとつきあいやすい。◇長所がほとんど描かれてない献帝にも劉璋にも、やはり死をかけて忠誠を尽くす臣がいて、その滅びが哀惜される。◇そこでの大きな違和感。あらためて自分にとって、主君への「忠」の価値観がまったく共感できないものだと気づく。そういえば「太平記」も戦争物、企業物も。組織への忠誠とか何で持てる?集団心理でも無理…2014/12/27

はぎはぎ

6
盛りだくさん過ぎるが、とりあえず印象に残るところを。周瑜の憤死。小さいころに憤死という言葉を知ったのはこの場面。「私をこの世に生まれさせながら、どうしてまた諸葛亮を生まれさせたのか」芝居がかっているが結構好きである。36歳での死は若い。龐統もこの巻で亡くなるが、やはり36歳。次は遼来遼来。張遼の奮戦もそうだが、一連の流れの中で呉の淩統が甘寧に対するわだかまりを解消するところがよい。周泰の孫権に対する忠義も見事。さて、7巻のうち折り返しを過ぎた。後半も楽しみである。2020/11/29

ton

4
問題児魏延さん登場。鋭い孔明の予見に心がざわつく。屏風の陰でこっそり聞き取り孔明さん&孔明の知恵袋登場。淡々と計画を進める孔明に翻弄され続けた周瑜がなんだか気の毒である。鳳統落命。曹操がいよいよ暴走し始め魏王となり、諫めた忠臣を失っていく様は残念でならない。曹操劉備孫権の対立がいよいよ激化。左慈の不思議、所謂仙人な登場人物は正史ではどの様に書かれているのだろう?正史を読むのが楽しみ。2016/03/19

kumonosuke

4
長沙も四川もあっけなく領有してしまった。黄忠が60歳近いにもかかわらず弓矢の名人で関羽の命を救ったという話に感銘した。1800年前の長沙今では全く想像出来ない。少し南の広州市内からも漢代の遺跡・遺構がごそごそ でているので、長沙も大都市であったと想像される。「びっくり仰天」という文章が多発するが、連日連夜是では枕は高くして寝れない。 2014/09/18

しいかあ

2
劉備陣営ってやっぱりえげつない。それに比べて曹操と馬超の戦いはさっぱりしていて読んでいて気持ちがいい。2013/11/28

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