ちくま文庫
蛙の子は蛙の子―父と娘の往復書簡

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  • サイズ 文庫判/ページ数 250p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480035684
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

当代一の作家阿川弘之・エッセーにインタビューに活躍する阿川佐和子父娘が、本音で語りあう、初の共著。仕事・愛・笑い・旅・友達・恥・老いなど、時代をこえる15の主題をめぐってユーモアあふれるやりとりが展開する。「お金」の時代―汚職、贈賄、不倫、殺人があとをたたず、厚顔無恥の徒がはびこり、末世の様相の今日、人間らしい生き方や人生の豊かな愉しみ方について、さまざまな示唆を与えてくれる。

目次

手紙について
仕事について
旅について
愛について
孤独について
友達について
怒りについて
笑いについて
歳をとることについて
自然について
恥について
学ぶということについて
義について
頭がいいということについて
言葉について

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

24
一つのテーマに沿って書かれた父と娘の往復書簡エッセイ。娘の阿川佐知子さんの著書は何冊か読んだことがあるけれど、お父さんの書かれたものは一冊も読んだことが無かった。ところどころで、娘の阿川さんがちくりちくりとからかったりしているのを、ひょいと受け流す父の阿川さん。2人の間にある愛情を感じる一冊でした。2016/06/22

rakim

11
「昭和の頑固親父」ていうのかな、確かにいましたよ。ただ、娘だけがそんな父親を冷静に見つめて理解して愛せる(母親とは違った意味で)のだと思っています。私自身の父に対する感じ方が、佐和子さんととても似ているので。そういう関係性を持てるのはある意味幸せなのかもしれません。実は父娘って似ている場合が多いから。だから「蛙」じゃなく「蛙の子」。2017/05/01

ZEPPELIN

8
阿川父娘の往復書簡。対面や電話では言えないようなことも、手紙では言えてしまうらしい。そこが手紙のいいところ。照れ臭さを残しつつ、皮肉混じりに好きなことを言い合う様子は間違いなく親子であり、微笑ましい。読む側からすれば、娘・阿川さんなんて才色兼備の代表のような人だと思うのだけれど、父からすればいつまでも娘なわけで、その娘を案じる父・阿川さんの目線がまたいい。こういう知的なやり取りを見ていると、言葉と感性を大事にし、謙虚さを忘れないことが人間として大切だな〜とつくづく思う2014/06/13

mymtskd

7
阿川父娘のお互いへの愛情が感じられる往復書簡。お二人とも知的でユーモアがあり読んでいて楽しい。とくに弘之氏の文章に深い教養が感じられる。たしかにちょっと気難しい父親で娘として苦労があったかもしれないが、今の日本にはもういない旧制のエリート教育を受けたインテリの父親と一緒に過ごせたというのは幸せなことだったのではと思えてならない。2021/07/18

ymkmg

6
これは面白かった!阿川弘之氏の著作は読んだ事がないので、どのような方なのか存じ上げませんが、佐和子さんのキャラはある程度はわかっているつもりです。なので、往復書簡のなかで繰り広げられる、佐和子さんの過去の恨み、というか不満の様なものが文字を通して頻出する。それに対して父・弘之が返す。丁々発止とまではいかずとも、ある種のヒリヒリした緊迫感もはらみつつ、様々なお題について意見を交わす。佐和子さんらしさも勿論ありつつ、余りお見かけしない様なチクチクした物言いが、面白くもあったのでした。2014/10/20

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