内容説明
あくなき欲望を遂げるため、極悪非道の限りを尽くしてきた西門慶の運にもかげりが見え、遂に凄惨な最期を迎える。その後の西門家は総崩れ、六人の妻妾を始めとして、彼をとりまいた人々は散り散りに…完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bittersweet symphony
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新興の薬種問屋を営み大富豪になった西門慶が欲望の赴くままやりたい事をやりまくる話ですが、最後はばたばたと人が横死していくため読後感は非常に悪かったです(西門慶の死に様は壮絶…)。男性キャラクターに比べて女性キャラクターはヴァリエーション豊かで、男女限らず立場上は主人公の使用人(要するに奴隷)というものが多いのですが一生懸命仕事をする振りをしてうらで小さな悪事を働く類の男性像が画一的なのにくらべ、いろんな性格・処世術を持った人物がいて面白かったですね。2005/09/19