内容説明
英雄たちの生きざまに見る一流と二流を分けるもの。7タイプで分析する軍師、武将、君主。
目次
第1章 7タイプで分析する「軍師」の条件(戦国を生き抜いた軍師の智;三国志軍師タイプ1「股昿」;三国志軍師タイプ2「軍略家」 ほか)
第2章 7タイプで分析する「武将」の条件(乱世を戦い抜いた「将」の条件;三国志武将タイプ1「飛将」;三国志武将タイプ2「猛将」 ほか)
第3章 7タイプで分析する「君主」の条件(君主学とは何か;三国志君主タイプ1「暴君」;三国志君主タイプ2「庸君」 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
15
有能かどうかの判断は,その人の能力だけで決まるわけではない.例え優秀な人間であっても,時代がそれを求めていなければ評価されない.平時に有能とされる能力と,乱世に有能とされる能力は異なる.その次代にあわせた動きができなければ,無能として後世に名を残す事になってしまう.2013/04/03
アカツキ
13
タイトルと内容がちょっと合ってない。まえがきに「誰が最高のリーダーか答えは明記しない」としっかり書いてあるし、内容も「君主・軍師・将軍を7タイプに分けてみた」という感じ。麋竺や孔融など名前は知っているけれどどういう人?というあまりスポットライトが当たらない人物のことを知ることができたのは良かった。2021/12/02
つみれ
10
三国志演義準拠の物語を読んでいると、読者は登場人物たちの能力を、武将は武技の巧みさだけで、軍師は策の鋭さだけで評価してしまいがちだ。しかし、それは登場人物たちの能力を一元的な評価軸に乗せて数値化するような乱暴な視点と言わざるを得ない。軍師を例に挙げても、荀彧と賈詡とでは曹操の期待する役割が全く異なるのは自明なことだ。本書は三国志の軍師、武将、君主のそれぞれを7タイプに類型化し、代表的な人物を挙げて説明することを試みている。英雄たちの得意分野を意識しながら物語を読めば、そのおもしろさはさらに増すことだろう。2014/06/05
サチオ
5
数多の人物の中、軍師や武将、君主と所々のリーダーとしての資質にスポットを当てて考察しており、なるほどの連続でした。特に曹叡の章では一族や名士との関係を図った人事、権力の中枢とするための権威を高めるための宮殿建築など結果に至るプロセスは決して国家の崩壊を招いたとは思えない人物像が浮かんで来ました。創業期か守成期か、時代が違えばまた結果も違ったのかと思うと歴史ってホント面白い。2019/03/16
GEO(ジオ)
2
軍師だのなんだの、いったい何を基準に言っているのかよくわからないなあ。2014/07/06