内容説明
牧口価値論は近代哲学の祖デカルトから始まる“価値と事実の二元論”との対決を通して形成された。本書は牧口の思想を現代哲学からどのように評価するかという観点から書かれた、一連の諸論文を中心にして編纂された論文集である。
目次
第1部 真理と価値(牧口真理論の研究;『創価教育学体系』における善の概念;価値命題の真理性)
第2部 牧口常三郎の宗教論(牧口常三郎の宗教研究法;宗教の価値科学的研究の可能性とその意義―牧口常三郎の試みを手掛りにして)
第3部 宗教理解の諸問題(内村鑑三の日蓮論について;パスカルのキリスト教弁証論の構造と諸問題;ヴィトゲンシュタイン『確実性について』の宗教観をめぐって)