淡交新書
中国・韓国やきものと茶文化をめぐる旅

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  • サイズ B40判/ページ数 239p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784473040275
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0076

出版社内容情報

中国・韓国・ベトナム・タイにおける、やきものや茶文化について、実見した事柄を現地で撮りためた写真を豊富に用いて語る。

〈茶の湯に関わる、中国・韓国・ベトナム・タイのやきものを垣間見る〉
〈中国・韓国・ベトナム・タイの茶文化紀行〉

中国・韓国・ベトナム・タイで焼成されたやきものについて、著者が長年研究を続ける茶の湯をベースとして、日本が受け容れた製品を生産した場所(窯跡)にしぼって訪問するとともに、各地に生育する古茶樹や現地で飲まれる茶とその文化のあり様について、実見した事柄を現地で撮りためた写真を豊富に用いながら、最新事情を織り込んで、優しくかつ軽快に語る紀行文的内容となっています。最前線の研究者が実見したホンモノの実情が垣間見れることでしょう。

【著者紹介】
野村美術館館長

内容説明

中国・韓国・ベトナム・タイにおける、茶の湯に関わる窯跡、やきもの、茶樹、そして喫茶文化について、長年にわたり実際に旅して言及した研究者でしか語れない、学術書ではない紀行的内容。その懐の深くて広い事項を、気軽に楽しみながら理解でき、惹かれていくことでしょう。

目次

第1章 中国の旅(茶の起源と田螺山遺跡;景邁村の古茶樹園 ほか)
第2章 韓国の旅(韓国の茶文化;井戸茶碗のふるさと;法基里窯―日本向けの茶碗を作った窯 ほか)
第3章 ベトナムとタイの旅(ベトナムの茶文化;ベトナムのやきもの;タイのやきもの)

著者等紹介

谷晃[タニアキラ]
昭和19年(1944)、愛知県に生まれる。京都大学史学科卒業。芸術学博士。専攻は茶の湯文化学。香雪美術館を経て、現在、野村美術館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

28
良きお茶を求める旅行記。栄西が入宋して当時抹茶は一般的と思いこんでいる。が、そうではない。唐代からの団茶が盛んに宋代でも飲まれていたという(38頁)。現場に行ってみないと文献での誤りもあることの証。誤解を解く実証研究の価値は高い。村田珠光の珠光青磁(76頁~)。内面に画花文(かかもん)、外面に猫掻き文の文様が特徴。ある韓国女性曰く、日本の茶の湯を学んでいるのではなく、茶の心を学んでいるという(130頁)。この言説に戦争がにじんでいるのである。2015/12/01

kawasaki

4
『茶道雑誌』に連載されたルポをまとめた、茶と茶器を巡る紀行文。表題の他ベトナム・タイにも足を伸ばす。日本で珍重された茶器が現地では「雑器」に類するものということもあって、まだ研究の進まぬ点、わからない点が多いという。研究書ということでもなく厳密な考察や整然とした記述はないが、「茶」文化圏の類似と相違を見る面白さがある。ただ著者も言及するようにこの20年の変化は激しい。「いつの旅」かは明示が欲しかった。2015/10/27

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