出版社内容情報
現代美術コレクション充実のため設立されたターナー賞。その歴史を回顧する展覧会がモスクワを経て日本を巡回。その日本展カタログ。
内容説明
1984年にロンドンのテート・ギャラリーで始まったターナー賞は、今日、現代美術の分野で最も重要な賞のひとつといえる。50歳未満の英国人または英国で活動するアーティスト(British Artists)を対象にしたこの賞は、毎年4人の候補者のなかから最終的にひとりの受賞者を決定するもので、受賞式の模様はテレビ中継され、受賞者が翌日の新聞を賑わすなど、今では英国の国民的行事に成長している。その歴代受賞者の作品を一堂に集めた「英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展」を記念して出版された本書は、いまや世界のアート・シーンに多大な影響力をもつといわれる英国の現代美術を、20年にわたるターナー賞の変遷を通じて体系的に紹介する日本で初の書。
目次
1 ターナー賞の歩み(出品作品;ターナー賞にみる英国美術の現在史;作家解説)
2 英国美術の現在史(英国美術の20年―1984年から現在まで;ターナー賞、英国美術を映し出す鏡)
3 資料編(歴代ノミネート作家および審査員リスト;作品リスト/クレジット)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MO
2
森ビル美術館で開催されたターナー賞の歩み展に即して出版された。80年代からのイギリス現代美術の話や2008年までのターナー賞の歴史やを簡単に知れてよかった。この後、世界はスマホや、SNS、リーマンショック、イギリスの不況やコロナなどの情勢急変があるのだが、この頃は知る由も無い。今から見ると、Glorydaysみたいな振り返りの気分になる。90年代からのYBAが一区切り時期としてみると感慨深い。2021/03/03
たち屋たちや
2
loopにて2018/09/19
misman
1
とにかく展示が懐かしい。2015/08/28
2浪丸
0
イギリスが現代アートの中心地となるまでのいきさつが作品とともに詳しく解説されている。2016/01/18
ayaka
0
満足度 4点 予習。そして、目的の作品は数年前に売却されていた‥‥。2013/06/15