内容説明
これが「経済大国」中国の生産現場の現実だ。中国共産党と政府、資本、総工会（官製労組）の抑圧と闘い、階級的団結を求めて立ち上がる工場労働者たちの生々しい証言。
目次
第１部 工場内の日常闘争（すべては可能だ！―香港資本ペイント工場労働者の口述；労働局がちゃんと管理しているなら、ストライキなどありえない―故郷の変圧器工場のストライキの経過；賃上げしないなら、仕事をしない―フランス資本の電子工場でのストライキ ほか）
第２部 工場移転・工場閉鎖（管理がゆるければ、労働者の肝はわりに大きい―移転が全工場の操業停止を引き起こした；２００９年、玩具工場の移転が引き起こしたストライキ；政府の見解は、きわめて決定的だ―電源設備工場の移転反対ストライキの顛末 ほか）
第３部 労働者の組織と代表（「分割統治」の大いなる殺傷力―ある失敗に終わった交渉；僕らがやった多くのことは、本来なら労働組合がやるべきことだ―ある工場の労働者代表チームの話；知っていることは、知らない人に広めるべきだ―日系自動車部品工場のストライキと労資交渉）
付録 日系企業最下層出稼ぎ労働者が、賃金協議交渉代表となった血と涙の記録
