内容説明
シャマニズムは「信じる」「信じない」を超えて確かに存在する。霊界の守護霊は、シャマンにとって、現実の存在であり、日々さまざまな形でコミュニケーションが行われている。現在、中国内モンゴル東部のシャマニズムは、様々な変化に直面している。伝統的な本物のシャマンもいるが、非正統的なシャマンもまた、時代の特徴として存在している。かくして、シャマニズムはこれまでなかった勢いで、多彩になってきている。本書は、現地の人々の日常実践を忠実に記録し、その具体像に迫る。図版、写真資料327枚を収録。
目次
第1部 ホルチン・シャマニズムの再活性化の具体像(研究目的と研究史;ホルチンの歴史とシャマニズム;今日のホルチン地方;ホルチン地方の伝統的世界観;成巫過程;ブォの治療実践)
第2部 ホルチン・ブォの装束・道具と神々の祭祀(ホルチン・ブォの装束・道具;神々と守護霊の供犠祭祀;ホルチン地方のシャマニズムの再活性化のもつ意味―伝承と変容のはざまで)
著者等紹介
薩仁高娃[サランゴワ]
1973年、中国内モンゴル・ホルチン地方のジリム・アイマグ(盟、現通遼市)ジャロード旗に、教諭夫妻の長女として生を得る。1996年、西北民族学院(現西北民族大学)モンゴル言語文学部卒業。内モンゴル人民広播電台勤務を経て、1999年11月に長年の念願だった日本へ留学。2001年3月、東瀛学院日本語科を卒業。2005年3月、東京学芸大学大学院教育学研究科社会科教育学専攻修士課程修了。2011年3月、千葉大学大学院社会文化科学研究科日本専攻博士後期課程修了。学術博士。慶應義塾大学文学部準訪問研究員、千葉大学人文社会科学研究科特別研究員、千葉大学非常勤講師を歴任。現在、株式会社カイクリエイツ、スピリチュアル専門書店ブッククラブ回研究員。文化人類学、医療人類学、感覚の人類学の視点でホルチン・シャマニズムを研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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