内容説明
電車に揺られている私の膝の上には、楽譜が入ったキャンバストート。懐かしい旋律を奏でる彼の指が、私にたくさんのことを教えてくれる。雨の日に出逢った先生のもとへ通うのは、週に一度の金曜日。哀しく甘い、二人だけのレッスン。第5回アルファポリス「恋愛小説大賞」大賞受賞作品。
著者等紹介
葉嶋ナノハ[ハシマナノハ]
東京都出身。2009年1月にwebサイト「はななぬか」を開設、小説を書き始める。2012年「金曜日はピアノ」にて第5回アルファポリス恋愛小説大賞を受賞。2013年に同作で出版デビューに至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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睦月
3
これがデビュー作だよね。微妙に物足りなさを感じるけど好きな感じの文体なので次回作に期待。全然関係ないけどドビュッシーは苦手だったので散々苦しめられた苦い思い出がよみがえって胃が痛くなった^_^;2013/08/25
ゆりゆか
2
掴み所のない主人公だなぁとは思ったけれど、先生が好き。ラストは胸がキュウってなりました。2013/05/29
Yuki Endoh
1
ピアノ弾きたい、聞きたいと思わせる本。ラブストーリー。きゅんとするのと、ドキドキ。2016/04/12
みやび
1
☆12013/05/31
butapenn
1
音楽がテーマではあるが、静かな物語だと思った。雨の重み、しのびよる夕暮れ、蝉の声、花々の咲く丘。深い苦しみを内に秘めて体を寄せ合う主人公たち。ページを繰るにつれて、研ぎ澄まされていく読者の五感に、清冽なピアノの音色が響いてくる。2013/04/30