内容説明
なぜ恋愛や結婚は破綻するのか、どうすればよい関係を築いていけるのか?好評『アドラーを読む』『アドラーに学ぶ』に続く待望の書き下ろし第3弾!相手さえいれば恋愛できると考えるのは間違いである。人を愛し結婚するためには、対等な関係に立ち、相手に関心を持つことでよいコミュニケーションを築けることが必須である。本書ではアドラー心理学によりそのための具体的な方法を明らかにする。
目次
第1章 恋愛とは何か(恋愛は対人関係の極致;恋愛は二人の課題 ほか)
第2章 なぜ同じ失敗を繰り返すのか(なぜ愛や結婚を回避するのか;ライフスタイル ほか)
第3章 愛の方法(心のスキンシップ;愛するということ ほか)
第4章 結婚(不幸の始まりかもしれない;結婚への準備 ほか)
第5章 よい対人関係とは(相互尊敬;相互信頼 ほか)
著者等紹介
岸見一郎[キシミイチロウ]
1956年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。現在、京都聖カタリナ高校看護専攻科(心理学)非常勤講師。日本アドラー心理学会認定カウンセラー、日本アドラー心理学会顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yuki
1
好きになった理由を述べるとするのなら、あなたがあなただから。2014/05/15
Yasuaki Miyamoto
1
著者が恋愛・結婚についてアドラー心理学の観点から解説しています。「愛は不断にリアルタイムで変化していくものなので、愛を(正確には愛という過程を)更新していく努力が必要です。」とありましたが、これは知っていても腑におちないことかも知れません。また、共感する、すなわち相手の立場で考え・感じる、ということの大切さが指摘されています。かつては和を重んじる日本人が持つスキルだったのでしょうが、近年は個人主義で共感力が下がっているように感じます。幸せを感じられる社会にするため、共感力の育成が必要だと思いました。2014/03/02
TNdler
1
嫌われる勇気を読んで、アドラー心理学に興味を持ったので読んでみました。心理学コーナーではなく、恋愛コーナーに置くべき。 Keyword:ライフスタイル(ものの考え方)は変えられる、尊敬と尊重の違い、信頼と信用の違い、「持つ」から「ある」への移行、愛は持つことができず経験することができるだけ→生きられた時間を共有=今ここは永遠 関連:エーリッヒフロム「愛するということ」、クリシュナムルティ 関係しそう:仏教(共同体感覚)、阿部敏郎?2014/02/23
トラバーユ
0
ちらほら良いことが記述されている。仕事の課題、交友の課題、愛の課題、どれも平等である。愛することは技術であるのでスキルアップできる。自分の感じたことは黙っているだけでは伝わらない、言葉で伝えることを心がける。2015/05/10
gachin
0
しばしばフロムの『愛するということ』を引用しながら、愛と結婚について議論している。内容はどれも理解・納得しやすかった。ただ実践は難しい。 例えば、2人の関係において目指すべきは「自分だけの幸せを考える<相手の幸せだけを考える<二人が幸せなる事を考える」とのこと。カップル以外の関係で三番目をやるのは至難の業だと思った。大抵二番目になっちゃう。