内容説明
一九四八年、インド独立の翌年にクリシュナムルティはインドの教育者たちのグループに向かって講演し、「世界中の教育は失敗したのです。なぜならそれは、歴史上最も大規模かつ破壊的な戦争を二度も起こしたからです」と述べ、従来の教育のあり方に根本的な疑問を投げかけ、根底から揺さぶりをかけた。本書はそうした講演を元に書き下ろされた、クリシュナムルティの人間・人生・社会・世界観と渾然一体となった初の教育論集である。
目次
第1章 教育と人生の意義
第2章 正しい教育のあり方
第3章 知性、権威、英知
第4章 教育と世界平和
第5章 学校
第6章 親と教師
第7章 性と結婚
第8章 芸術、美、創造
付録 高度技術文明を超えて―インド工科大学での講話
解説
著者等紹介
クリシュナムルティ,ジッドウ[クリシュナムルティ,ジッドウ][Krishnamurti,Jiddu]
1895年インド、マドラス近郊に生まれる。1909年神智学協会の指導者リードビーターに見出され、“世界教師”の器として、霊的修行を開始。ヨーロッパ各地で学ぶ。1921年インドに帰国。“星の教団”の指導者となる。1929年「真理は組織化しえない」として、“星の教団”を解散。以後、世界中をめぐり、講話と著作をとおして人間の覚醒を促し続けた。1986年アメリカ、カリフォルニアのオーハイ峡谷で逝去
大野純一[オオノジュンイチ]
1944年、東京浅草生まれ。一橋大学経済学部卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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