戦闘技術の歴史〈2〉中世編

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  • サイズ A5判/ページ数 355p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422215051
  • NDC分類 391.2
  • Cコード C0322

内容説明

中世において騎士はどのような活躍をしたのか。ギリシア火やあぶみの開発が戦況に与えた影響とは。ビザンツ帝国の盛衰から百年戦争まで火器が広く利用される前の戦闘の姿とは。騎兵や歩兵の活躍、新兵器の開発、海戦の全容など、中世にさまざまな進化・発展を遂げた戦闘のすべてを読み解くシリーズ第2巻。十字軍、ノルマン人、イスラーム勢力、ヴァイキングの隆盛、ヘースティングズ、バノックバーン、アジャンクールの戦いの詳細、各地の戦略地図ほか、当時の様子を伝えるイラスト・図版を多数収録。

目次

第1章 歩兵の役割(初期の歩兵;カシリヌムの戦い ほか)
第2章 騎兵・戦車など(蛮族の騎兵;フン族の騎馬弓兵(五~六世紀頃) ほか)
第3章 指揮と統率(部族と封建制度;部族の構造 ほか)
第4章 攻城戦(古代の攻城戦;ヨーロッパ中世初期 ほか)
第5章 海戦(中世初期の地中海;ギリシア火 ほか)

著者等紹介

ベネット,マシュー[ベネット,マシュー]
文学修士、古物研究協会会員、王立歴史協会会員、サンドハースト王立陸軍士官学校の上級講師。十字軍と中世の戦闘についての著作多数

ブラッドベリー,ジム[ブラッドベリー,ジム]
歴史講師をつとめた後、1993年より著作に専念

デヴリース,ケリー[デヴリース,ケリー]
メリーランド州のロヨラ大学歴史学教授

ディッキー,イアン[ディッキー,イアン]
12歳で見たローマ軍大砲の挿絵で軍事関係に興味を持つ。古代協会委員で、「Army&Navy Modelworld」「Military Hobbies」の編集者をつとめた。現在は「Miniature Wargames」誌の編集者

ジェスティス,フィリス・G.[ジェスティス,フィリスG.]
南ミシシッピー大学中世史准教授。カリフォルニア州立大学で古代史と中世史の講師をつとめていた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲオルギオ・ハーン

28
5世紀〜15世紀までのヨーロッパの戦術や兵種について解説した一冊。中世に入ると複数の兵種を組合せた戦術を志向したり、単一兵種での練度を磨き上げて対抗するなどバリエーションが増えてくる。特にシャルル突進公対スイス軍は複数兵科を組み合わせて難しい部隊運動を要求する作戦を練ったブルゴーニュ公軍が槍兵メインで構成されたスイス軍のシンプルな作戦によって三度も破られたというのが興味深い。作戦も巧妙になっていき偽装撤退や大きく迂回して背後をとる作戦も出てくる。包囲しても必ず勝てるわけではないという例が出るのも面白い。2024/01/21

ようはん

6
中世ヨーロッパの歴史を学ぶなら必須の本。新しく知った知識も結構多い。2019/10/10

Saiid al-Halawi

5
ハスカール、アルマガバール、ツヴァイハンダー、ジネテス、ランツェスペッツァーテ、カタフラクト、バリスタ、マンゴネル、トレビュシェット、ギリシア火、ロングシップ、ドロモン船、コグ船。 ←こういう言葉に反応しちゃう人は是非読むべき。2012/11/09

つわぶき

4
中世ヨーロッパの戦闘を解説した本。権力体による機構的統制力が弱い時代の中、隷下将兵に対する統制の当否が戦況に与える影響は、他の時代以上に露骨な形で顕れている。それ故に、騎士階級の軍事的責任が大きかった一方で、時代の花形になり得たのだと感じた。すなわち、騎士が下馬して歩兵的戦闘することが度々あっても、騎士階級の権威が守られ、中世ヨーロッパが「騎士の時代」と形容されることは以上の様な所以が(少なくとも一因として)あるのだと感じた。戦闘技術がメインではあるが、その様相から社会的背景や精神性も垣間見得、興味深い。2023/02/18

すがし

4
なぜギリシャ・ローマの戦闘技術は中世ヨーロッパに継承されなかったのだろうか? それは、ギリシャ・ローマ文明の正当な継承者がイスラム教徒だからだ。本作の趣旨とは少々離れるが、そんなことを思ってしまう。しかし騎馬突撃って、まるで有効な戦術に思えん。2010/12/18

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