内容説明
『ヂンダレ』『カリオン』というのは、1950年代の大阪で金時鐘を中心に発行されていた在日朝鮮人の詩誌である。梁石日の自伝的著作『修羅を生きる』などを通じて誌名と逸話のみが広く知られるようになった幻の詩誌であった…時代の流れを照射する貴重な遺産。
目次
1 シンポジウム・いま『ヂンダレ』『カリオン』をどう読むか(東アジア現代史のなかの『ヂンダレ』『カリオン』;“在日”の「原初のとき」をたずねて;『ヂンダレ』を声に出して読む ほか)
2 『ヂンダレ』『カリオン』の詩人たち(権敬沢という詩人;サークル詩運動とジェンダー―李静子の作品を読む;『ヂンダレ』における鄭仁―サークル詩と現代詩のあいだ ほか)
3 資料編(『ヂンダレ』『カリオン』創刊の辞;『ヂンダレ』『カリオン』詩作品抄;評論再録―『ヂンダレ』論争とその周辺 ほか)