腕貫探偵―市民サーヴィス課出張所事件簿

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408534770
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

殺人?詐欺?行方不明?悩める市民の相談事を解決するのは腕貫をはめた出張所の職員。ユーモア溢れる痛快ミステリー連作短編集。

著者等紹介

西沢保彦[ニシザワヤスヒコ]
1960年高知県生まれ。1995年に『解体諸因』でデビュー。本格ミステリーとSF的手法を融合させた作品で人気を博す
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yanae

79
ずーっと積んでたこのシリーズ。ようやく手に取りました。明るい装丁で文庫になってるのかな?腕貫探偵、うでぬきたんてい。事務員がしている手首から腕くらいまでを覆う黒い布。腕貫って言うのもしらなかったし、うでぬきってよむのも知らなかった(笑)内容は、その腕貫をした市役所職員が、相談に来た人のミステリーを安楽椅子探偵ばりに、解決すると言うもの。解決する謎が殺人事件だったり、なくしものだったり、レベルも違えば、相談者を幸せにしたり、どん底におとしたり様々で、先が読めず(笑)各作品の話リンクあり、最終話はニヤリ(笑)2017/04/04

オーウェン

62
なぜかそこにいる腕貫をつけた役所にいるような男。 そこは苦情係であり、ちょっとした悩みや、個人的な事情にまで解決の道を授けていく。 面白いのはそれが必ずしも良い結果を生むのではなく、むしろ悪い方向に向かうことにも。 そういったホラー的な中身もあれば、思わぬハッピーな作風も。 その意味で「スクランブル・カンパニィ」がお気に入り。2022/07/06

まる

50
殺人事件から日常の謎までの安楽椅子探偵もの。こんなの推理できるわけないと思うものも多かったのですが、一つ一つが短いこともあり、サクサク読むことができました。「喪失の扉」が印象深いです。こわかった…「明日を覗く窓」カップルと「スクランブル・カンパニィ」カップルがうまくいくと良いなあ。特にスクランブル・カンパニィカップルの今後がとても気になります。それにしても、名前が難しくて読めない、覚えられない!2016/04/07

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

43
丸いフレームの銀縁メガネをかけ黒い腕貫をした年齢不詳の、どこか戯画的な容姿をした一般苦情係の窓口担当者があなたの悩みを解決。「腕貫探偵登場 恋よりほかに死するものなし 化かし合い、愛し合い 喪失の扉 すべてひとりで死ぬ女 スクランブル・カンパニィ 明日を覗く窓」連作短編集全7話。さらりと読めて面白かったです。熱があるのに無理矢理飲み会に連れ出された「スクランブル」と、友人から展示会の後片付けの代理を頼まれた「明日」が好き。彼らのその後を追いかけてみたいです。続編もあるようなのでそちらも読んでみたい★★★★2012/03/01

38
いろんなところに出没する「市民サーヴィス課臨時出張所」。そこにいる腕貫を付けた彼が困った人の悩みを解決する連作短編集。怖いものあれば、あっさりしたものあり、最後はいろんなことが結びついて・・・でも、いわゆる「安楽椅子探偵」よりは、謎解きで探偵本人がいろいろ走り回る方が個人的には好きだったりするなー、やっぱり。2017/05/07

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