内容説明
むむっ、地場産業はしぶといぞ。なぜ「つま楊枝」は大阪府河内長野市の特産品になったのか?「高崎だるま」はいかにして選挙のマスコットになったのか?先人たちの知恵と労苦に、天の時、地の利が加わって、日本一の産地ができあがるまでの、世にも不思議な物語。
目次
卒培婆―東京の知られざる成長産業
印章―職人芸とハイテクのはざまで
いぶし瓦―ロングセラーの強さともろさ
ソロバン―しぶとく生きる「思案の道具」
だるま―先人たちのしたたかな知恵
墓石―“膨張産業”に迫りくる空洞化
製鉄所―企業城下町の憂鬱と諦め
町工場―間借りの工場から生まれた大発明
金仏壇―売れなくても余裕の不思議な商売
大工の村―地形の妙が脱・林業の秘密〔ほか〕