内容説明
『資本論』刊行150年。貧困と格差、矛盾深める資本主義を解明。マルクス経済学入門のベストセレクション。
目次
1 『資本論』とマルクス経済学のすすめ(科学としての経済学=『資本論』の魅力を語る;『資本論』を学ぶ五つの心得;『資本論』を学ぼうとする人に―経済学の二つの類型と『資本論』;盟友エンゲルスと共に生み出した『資本論』;マルクスによる経済学の変革―社会変革の客観的条件と主体的条件と探究)
2 マルクス経済学の基礎を学ぶ(『賃金・価格・利潤』を読む;“解説”マルクスの剰余価値論;『資本論』の源流をたどる―スミス、リカードからマルクスへ)
3 世界を変えるマルクスの目(マルクスの目で見て社会を変える;世界をつかむ―新古典派やウェーバーと対比して;変革の時代におけるマルクスの思想)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
29
マルクスの資本論は読むだけでも難解です。僕自身も理解できていません。この本は資本論がどのような時代背景で書かれ、またどのような理論展開となっているのかやさしく解説されています。また、科学的社会主義が生きた学問であることも示され、階級闘争などを通じて労働者階級が未来社会を築く大きな力になることも示されています。面白かったのは、マルクス・エンゲルスの人柄や生き方と資本論を結びつけて論じられていたことです。資本主義の名付け親でもあるマルクスに触れたことがない人でも、この本から入ると良いかもしれません。2018/03/16