感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maito/まいと
10
タイトルの通り、日本史の有名人、その死の前後に焦点を当てた一冊。前半は古代~近世の人物なだけに、諸説交えながらの解説となるが、明治以降となると(資料が増えてくるので)ドキュメンタリーのような臨場感あふれる最期が、思わず身を震えさせる。取り上げられている人物のほとんどが、往生できない、悲劇や無念の死を迎えている。しかし読み進めていくと、彼ら(彼女ら)は、壊れるほど己の力を使い、狂ったようにあがき、そして燃え尽きるように逝く。果たして私たちは彼ら(彼女ら)ほど生きているのだろうか?問いかけずにはいられない。2012/01/30
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