内容説明
暗愚な主君のもと、家臣たちの抗争の果てに御家取り潰しとなった丸岡騒動を描く表題作をはじめ、時代の激動に翻弄される人々を重致で綴る傑作時代小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Melody_Nelson
2
短編集なのでスイスイ読める。最初は丸岡騒動を描いた「飢えて死ね」。江戸時代によくあるお家騒動だけど、暗愚なトップを持つと部下も大変というのは、今も変わりないのか…。以前から気になっていた立見尚文の話もあり、嬉しかった。西郷従道の話も良かったな。華族の話はどれもジメジメしてる感じで面白かった。南條先生の本は面白いのに、今あまり読まれていないのが残念…2019/09/25
sugar!
0
こうして見ると、富や名誉などを求める欲望が、無数の泡のように膨らんでは弾けて時代がつくられるんだな〜2022/05/12