内容説明
「肉体に宿った神」ニジンスキーの生涯と舞踊の軌跡を同時代に生きた人々の証言に探り、その人間像を浮き彫りにする。
目次
ニジンスキーの肖像(両性具有のダンサー、ニジンスキー;パリでの成功―バレエ・リュス第一回パリ公演の思い出;ディアギレフについてまたニジンスキーについて;『牧神の午後』初演とロダン事件;振付家としてのニジンスキー―春の祭典をめぐって;ニジンスキー;悲しい目をした舞踊神;『踊りの聖人』)
ニジンスキーの芸術(バレー;肉体に眺められた肉体学;ニジンスキー夫妻と『能』;機械のように獣のように―夜に傾く牧神ニジンスキー;ニジンスキーの日記について;思索するニジンスキー―『手記』とトルストイ主義 ほか)
回想の断片をめぐって
資料(年譜;ニジンスキーと同時代に生きた人々 ほか)