内容説明
長江、渚、夏美は大学時代からの飲み仲間だった。やがて長江と渚は夫婦になり、夏美は会社の同僚・健太と結婚、それぞれ子を持つ親に。長江の海外赴任でしばらく途切れていた“宅飲み”が、帰国をきっかけに復活。簡単&絶品グルメをアテに、世間話はいつも思わぬ方向へ…。
著者等紹介
石持浅海[イシモチアサミ]
1966年愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年に上梓した『月の扉』は様々なミステリー・ランキングで上位に選ばれ、日本推理作家協会賞の候補となる。『扉は閉ざされたまま』が06年版「このミステリーがすごい!」第2位に選ばれベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
275
石持 浅海、3作目です。『Rのつく月には気をつけよう』シリーズは、初読です。美味しい酒と肴、日常の不思議の宅飲みライトミステリ連作短編集、休みの日に読むのに適当な緩さです。オススメは、『タコが入っていないたこ焼き』&『一石二鳥』です。Rのつかない月は、May、June 、July、Augustの4つですが、年に8か月も気をつけないといけないのでしょうか? 2019/10/22
ちょろこ
132
家族、家庭がにじみ出ていた、一冊。今作も最高だった。にぎやかなスタートに自然と顔がほころぶ。時の流れを感じられるシリーズものはいいな。家庭ならではの日常の謎、そして相変わらずのそそられる酒と肴も家庭料理、家庭の味を感じられ、まさに家族や家庭がにじみ出ている感じ。そして毎回入るお約束の「そういえば…」スイッチ。前作よりもコンパクトながらも楽しめた。四人に柔らかな空気が流れている感じも心地良かった。たこ焼きの苦味の残る後味から一石二鳥でお口直しのような構成、展開もお見事。またまたしてやられた!完敗に乾杯!2019/09/25
みかん🍊
124
おお、そう来ましたか!やられた~前作を読んでからかなり経つので細かい事は忘れているが、それでも面白かった。一時期中断していた2組の夫婦とその子どもも交えての家呑み、美味しい肴とそれに合うお酒でたわいもない話の謎解きで盛り上がる、殺人は起こらない、悪魔から頭脳を買った男から見れば些細な事柄が違って見える、イラストも素敵で電気圧力鍋、タコ焼き機、ホットサンドメーカーなど時折出てくる調理家電に思わず買いたくなる。2019/11/14
ダイ@2019.11.2~一時休止
108
Rのつく月には気をつけようその2。宅飲み時のちょっとした会話から謎を解く日常の謎系?。やっぱり最終話が一番イイ。2019/10/02
さっちゃん
99
宅飲みミステリ続編。前作から時が流れて親になった彼らだけど、学生時代と変わらぬ良い距離感のまま。おいしい料理とお酒を楽しみながらの宅飲みは羨ましい限り。 子持ちになったということもあり、謎の出所がママ友だったり、彼らの言動に父や母としての一面が出たりと、前作からの変化も楽しめた。 前作は最終話でサプライズがあったけれど、今作も最終話に仕掛けがあり思わずページを戻って二度読みしてしまった。そうかぁ~!うんうん、そうなのかぁ~! サクッと読めるので軽く読みたいときにオススメだけど、空腹時には要注意!2019/11/24