出版社内容情報
小路幸也[ショウジユキヤ]
著・文・その他
内容説明
“東楽観寺前交番”に赴任して三年目の巡査・宇田巡。彼のもとに幼馴染みで音楽事務所社長の市川公太がやってきて、白い化け物にでくわし荷物をとられたと言う。じつは似た訴えはこれで三件目、巡は捜査を開始する。一方、巡の彼女で、伝説の掏摸の孫にしてマンガ家デビューをしたばかりの楢島あおいは、高校の卒業式の帰りに巡を見張っている男がいることに気づく。身許を確かめようとしたところ、その男の懐にあったのは何と警察手帳だった…。
著者等紹介
小路幸也[ショウジユキヤ]
1961年北海道生まれ。広告制作会社を経て、執筆活動へ。2002年『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第29回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
225
小路 幸也は、「東京バンドワゴン」シリーズ中心に読んでいる作家です。マイ・ディア・ポリスマンシリーズは、初読です。本作はこれで悪くないですが、一作目から読んだ方が良い気がしました。またどうしても「東京バンドワゴン」シリーズと比較してしまいます。将来素敵な夫婦になりそうな二人(宇田巡とあおいちゃん)の物語を11月22日に読めたことは好かったと思います。2018/11/22
初美マリン
123
猫を抱いて眠るような感じ、暖房としては弱いけど、暖かい2019/11/06
takaC
99
今回の語り手は7人。前作の9人から、杏菜ちゃん・西山さん・あおいちゃんママ分が減って浜本さん分が増えた。 1.宇田巡_巡査、2.楢島あおい_マンガ家、3.天野さくら_金貸し、4.市川泰造_ミュージシャン、5.浜本晋一郎_無職、6.大村行成_副住職、7.市川公太_音楽事務所社長、8.宇田巡、9.天野さくら、10.浜本晋一郎、11.楢島あおい、12.市川泰造、13.宇田巡、14.浜本晋一郎、15.大村行成、16.市川公太、17.宇田巡、18.天野さくら、19.楢島あおい、20.宇田巡、21.楢島あおい2019/03/13
みかん🍊
91
シリーズ2作目、東楽観寺前交番赴任して3年目になった巡と幼馴染の住職行成が幼馴染公太遭遇した白い化け物が出るという怪事件を解決、さらに巡が何故捜査一課の刑事から地方に移動させられたかも明かされる、軽くさらっと読める小路さんらしいハッピーエンドの作品。2018/12/11
けんとまん1007
81
図書館に行って書棚で手にした。このシリーズ、すっかり忘れていた。読み始めて、登場人物のことを想い出してきた。春、いろいろなものが変わり、動き出す季節。それに合わせたように、ものごとが動き出す。さて、いつのもの小路節。少しずつ仕掛けがわかってくる。沢山の登場人物が、それぞれの思いを持って動き、お互いをフォローしあう。安心して読めるのがいい。気分転換に最適。2021/05/05