日本史から見た日本人 〈古代編〉

日本史から見た日本人 〈古代編〉

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  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 19X14cm
  • 商品コード 9784396610180
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0021

目次

1章 神話に見る「日本らしさ」の原点―古代から現代まで、わが国に脈々と受け継がれたもの(日本文化―その独自性の淵源;実証万能主義・戦後史学の陥穽;「日本の神」と「ゲルマンの神」の同質性;「神道」は、果たして「低級宗級」か;日本的アイデンティティの出発点;「伝統への敬意」こそ民主主義の精神)
2章 上代―「日本らしさ」現出の時代―“異質の文化”を排除しない伝統は、この時代に確立をした(「和歌」の前に平等な日本人;聖徳太子に見る「日本らしさ」;用明天皇が果たした歴史的役割;「カミ」と「ホトケ」の共存共栄;日本的律令制度の展開;記紀・万葉と漢文学の関係)
3章 平安朝―女性文化の確立―日本における「成熟社会」の典型は、ここにある(和歌に見る文化的洗練の達成;遣唐使廃止―内的成熟の涵養;平安仏教―オカルテズムの定着)
4章 鎌倉期―男性原理の成立―この時代、日本社会は「柔から剛」へと激変した(武家文化の本質とは何か;主権在民を確立した北条泰時;男性社会における「女の道」;禅宗が広めた自助・自立の精神;知識がはじめて価値を持ったとき)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

TheWho

15
2017年に逝去した保守論客の大御所であった著者の1973年(昭和48年)に刊行した日本人論の金字塔。大学を卒業した頃に古本屋で「日本神話からの贈物」で著者を知り感銘を受け、早々に手に入れた著者2冊目で、恥ずかしながら自虐史観から目覚めさせて貰った著作の中の一冊。世界最古の歴史を現代迄紡ぎ続ける日本の特殊性や優位性を西欧及び支那の歴史と対比しながら客観的に論ずる内容を左翼思想が蔓延する73年当時に刊行した著者の気概に脱帽する。そして百田尚樹著「日本国紀」にも受け継がれる時代を超えた秀作です。2019/05/28

KAN

4
20年以上前に読んだ本の再読。自分の抱いている日本人というもの、日本人観というか、日本人としてのアイデンティティは、結構この本から出発しているのではなかろうか。やはり、高校時代から読み始め一連の渡辺先生の書かれた本は呼んできているだけに、少なからず思想的レベルで影響を受けているのだと思う。自分が育ち、自我を形成した1970年代~80年代、田舎ものが東京(神奈川ですが)に出てきた中で違和感を感じつつも、渡部先生の文章には相当なより所を見いだしていたのだと感じました。2018/07/30

52

1
いやはや良い本に巡り会えたものよ。あとがきの谷沢永一さんの本書の絶賛ぶりはよく的を得ていた。鎌倉編を読むのが楽しみだ。2017/01/20

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