出版社内容情報
日本人とは何ぞや? 古代~平安~鎌倉と、われわれの祖先はどう生きてきたか。日本人の知恵は、どういうふうに積み重ねられてきたのか。本書は日本史と世界史を比較しながら、「日本人らしさ」の本質を鮮やかに浮かび上がらせる、歴史批評である。
「日本人は古来、和歌の前に平等であった」との指摘は、批評史上の一大事件であった。樋口清之氏をして「まさに、日本人論の傑作と言えよう」といわしめた名著。「昭和編」に続く“日本史から見た日本人”シリーズ第2弾が新装版として登場した。
【著者紹介】
渡部昇一(わたなべ・しょういち)1930年、山形県鶴岡市生まれ。上智大学名誉教授。英語学、言語学専攻。1955年上智大学大学院博士課程修了後、西ドイツのミュンスター大、さらにオックスフォード大へ留学。1994年、ミュンスター大より名誉哲学博士号を授与される。文明、歴史批評の分野においても、多数の著作がある。
内容説明
日本人は古来、和歌の前に平等であった。世界史の視点で日本人のアイデンティティを見つめ直し、批評史上の一大事件を巻き起こした傑作。
目次
1章 神話に見る「日本らしさ」の原点―古代から現代まで、わが国に脈々と受け継がれたもの(日本文化―その独自性の淵源;実証万能主義・戦後史学の陥穽 ほか)
2章 上代 「日本らしさ」現出の時代―“異質の文化”を排除しない伝統は、この時代に確立した(「和歌」の前に平等な日本人;聖徳太子に見る「日本らしさ」 ほか)
3章 平安朝 女性文化の確立―日本における「成熟社会」の典型は、ここにある(和歌に見る文化的洗練の達成;遣唐使廃止―内的成熟涵養 ほか)
4章 鎌倉期 男性原理の成立―この時代、日本社会は「柔から剛」へと激変した(武家文化の本質とは何か;主権在民を確立した北条泰時 ほか)
著者等紹介
渡部昇一[ワタナベショウイチ]
1930(昭和5)年、山形県鶴岡市生まれ。上智大学名誉教授。英語学、言語学専攻。1955年に上智大学大学院博士課程修了後、西ドイツのミュンスター大学、さらに英オクスフォード大学へ留学。1994年、ミュンスター大より名誉哲学博士号を授与される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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