内容説明
平安京の安寧と政刷新のため、帝にふさわしい成明親王を東宮位（皇太子）に就ける―それが安倍晴明の希いだった。その成明は祐姫との恋に陥ちるとともに、書聖小野道風の許で勉学に励んでいた。だが、成明と随身惟宗将人を敵と狙う妖婦朱貴児が、復讐の機会を窺い、さらには、代明親王擁立を図る中納言顕忠が、蘆屋道満と手を結び、成明呪詛を画していた…。怨霊うごめく平安京の闇の中、晴明は成明をいかにして毒牙から護るのか！？壮大妖美な伝奇ロマンの書下ろし第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちあきほ
1
これは完全に晴明教になってる。美貌で集める何とやら…。相変わらずお色気あり、バトルあり、さらに陰陽師らしい呪詛も出てくる第二巻。成明様が未成年なのだと、実感。恋とか可愛いよ。あとは初心な将人も可愛い。登場人物の美醜と善悪がはっきりしていて、とてつもなく読みやすい。晴明さん最強説。2013/05/31
月華
0
図書館 2000年12月発行。晴明が宗教的な雰囲気です。今回は成明と将人の恋の巻という印象でした。朱貴児の復讐は次巻も出てくるのかな。平安時代からすでに財政は破綻していたということは、この時から全く変わっていないということなのかと考えてしまいました。2013/05/03
