内容説明
“土星の輪”の邪悪な陰謀は、恐るべき早さで日本の権力中枢を侵蝕していた。総理大臣を始めとして各派閥実力者、警察幹部までもその配下となっていたのである。白糸川ひかるを始めとする反土星グループは、ついに黒幕、業炎魁偉を追いつめた。が直後、警官が新宿歌舞伎町で市民に発砲し、これを発端に、死傷者六百人に及ぶ大暴動が発生した。だが、事件の背後には“土星の輪”が創立した新党へ政権基盤を移す、という謀略が隠されていたのである。事態はさらに悪化した。日本、そして世界の覇権を狙う業炎魁偉の狂気の野望は、今まさに実現せんとしていた…。斯界の雄が満を持して放つ超伝奇書下ろし三部作、ここに完結。