祥伝社新書
再発見 夏目漱石―65の名場面で読む

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  • サイズ 新書判/ページ数 244p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396111717
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0295

内容説明

いつか全作品を読んでみたい。けれども、きっかけがつかめない。夏目漱石について、多くの人はそう思っている。現代文のカリスマ講師として名を馳せた著者は、「今だからこそ、忘れられた漱石が必要とされ、その文章が生き生きと甦る」と力説する。漱石を読めば、現代人の心のありようを新しい視点から捉え直すことができる、というのだ。生と死、愛と孤独、宗教と罪、正気と狂気…。現代のわれわれをとりまく切実なテーマが漱石作品にはあり、漱石は現代が直面する危機を誰よりも早く見抜き、警鐘を鳴らしていたのだ。漱石は遠くにいる作家ではなく、すぐそこにいる。そんな実感を与えてくれる、とっておきの読書ガイド。

目次

はじめに 封印されてしまった漱石
プロローグ
第1部 自分はどこにいるのだろうか
第2部 愛と情欲
第3部 引き裂かれた自己
第4部 狂うということ
第5部 魂の救済
果たして人には真の救済が可能なのか

著者等紹介

出口汪[デグチヒロシ]
1955年、出口王仁三郎の曾孫として東京に生まれる。関西学院大学文学部博士課程修了。専門は日本の近代文学。独自の論理的解法を駆使した現代文の授業でたちまち予備校のカリスマ講師となる。能力開発のための画期的な論理エンジンを制作、数多くの高校に正式採用されている。デジタル予備校SPS主宰、東進衛星予備校講師。出版社・水王舎を経営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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あーさん☆転スラ·薬屋·本好き·魔導具師ダリヤ続々アニメ最高です!!(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)

79
夏目漱石作品を全部網羅させたくなる悪魔な書物(¯―¯٥)まだ読んでない方はこれだけにするか、読みたくなったのだけにするか、全部読むかの三択になる。2020/01/10

♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤

26
生と死、愛と孤独、宗教と罪、そして狂気などのテーマ別に作品を整理。人間や人生を深く見つめ直すことができる65の名場面を紹介。デビュー作の『吾輩は猫である』をはじめ、教科書に出てくる『坊っちゃん』『こころ』などおなじみの作品だけでなく、後期三部作の1つ『行人』、自伝小説と言われる『道草』などからも珠玉の言葉を取り上げている。漱石の入門編。漱石の作品が無性に読みたくなってきた。2019/06/05

ぶらり

6
漱石の主要作品を概ね読了したので整理と理解のために読んでみた。これは名場面というより印象に残った「表現」の羅列。整理の仕方もテキトー!三四郎が最後に呟く「ストレイシープ」は誰を指すのか決めつける必要無しって、自分の読みは明かにした方がいいのでは。三千代の「仕様がない。覚悟を極めましょう」に代介が恐れ戦く?三千代が代介の優柔不断を母性的に引き受けた瞬間でしょ、これは。「道草」に至っては全く相容れる感が無い。心配?だから再読しよう。でもこういう見解の相違が漱石最大の楽しみであり、漱石が狙ったことなのでしょう。2010/09/15

ほんま

5
とある本のイベントで知り合った方からオススメしてもらった本。卒論も学会も全部終わってようやく読むことが出来ました。夏目漱石は国語の教科書程度でしかわからないが、この本は抜粋して解説してくれるとてもわかりやすい、そして大体がハッピーエンドではないってことを感じました。これを読むと漱石の本を読みたくなってきました。2018/03/04

雨巫女

5
最近 坊っちゃんを読み返したが、別人が書いたようように感じた。改めて漱石の小説を読んでみたくなった。(新=0006・坂/1)2009/12/08

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