内容説明
「まことに申しかねるが、五両金ほど拝借願えまいか」うぐいす取りを内職にする軽輩・又六が、同輩たちに借金を頼んでまわった。又六を巡る亀山藩、騒動の顛末「うぐいす侍」。酔った薩摩候の失言から「一戦も辞さず」となった肥前と薩摩の両藩を、見事にさばいた若侍の智恵「一年余日」。上役、朋輩、面目。しがらみある世の中を、智恵と覚悟でさわやかに生き抜く侍たち。痛快短篇集、上記2篇の他、名作「将棋主従」など6篇収録。
著者等紹介
山手樹一郎[ヤマテキイチロウ]
栃木県生。雑誌編集者を経て作家となる。長谷川伸の門下となり、『桃太郎侍』で人気を博す。明朗闊達、壮快な作風で大衆の心を魅了し続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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