宇宙を聴く―究極の環境芸術をもとめて

宇宙を聴く―究極の環境芸術をもとめて

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  • サイズ B6判/ページ数 182p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393934364
  • NDC分類 760.4
  • Cコード C1073

内容説明

…心地よく、どこかなつかしい響き。幼い日に、あるいはその遙か以前に、自分が限りなく無に近かった頃に聞いた音楽。中世の人々が“宇宙の音楽”と呼んだ自然の歌…。よき時代の夢の響きは、もう戻らないのだろうか。そして“星の音楽”とは、少年の日のファンタジーにすぎなかったのだろうか。もし、天体の音楽が実在したら…。これは、そんな宇宙の響きに憧れ、その実在を信じ、地上にこれを生み出そうとした人々とその作品の研究であり、“宇宙の音楽”の存在証明の試みでもある。

目次

序章 音楽論と宇宙論のクロスオーヴァー
第1章 ルネッサンス期前後の大パラダイム転換―音楽・美術・宇宙論を貫く時代精神
第2章 力学的宇宙像と調性和声の確立
第3章 近代音楽の背景放射としての宇宙論「第九交響曲」のコスモス
第4章 宇宙的な存在の響き―シューベルト、暗黒からの訴え
第5章 新しいコスモロジーの誕生
第6章 惑星のサウンドスケープ
終章 音楽と宇宙の大統一理論に向けて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kthyk

19
この本は面白い。宇宙を聴く(ムジカ・ムンダーナ)。日常、聴いている音楽とは異なる音楽体験、感情表現ではなく宇宙体験、あるいは想像としての音楽(メディアとしての音楽)。宇宙秩序から感情表現としての音楽(調性の音楽=18世紀ハンスクリ、音楽の論理による自己完結、人間の感情表現及び個人的な内面の表出)へ、しかし、感情表現の行き詰まりから無調音楽・環境音楽へ。ルネサンス以降、宇宙の模倣としての音楽から感情表現としての音楽へ。線遠近法とカデンツァの原理、カデンツァの確立により音響空間の中に自分の位置が自覚される。2021/03/01

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