内容説明
戦後日本を代表する企業の住友銀行と野村証券がつまずいたのは単なる偶然だろうか。利益至上主義と「ノルマ経営」の路線を突っ走ってきた日本の資本主義の根幹を問う。
目次
信用の足もと掘り崩す銀行(住友精神を否定した“磯田会長”;78歳の挫折―真藤恒と磯田一郎;“住銀神話”の崩壊と大蔵省の責任;ヤクザの企業化と企業のヤクザ化;拝啓、橋本大蔵大臣殿 ほか)
管理不能に陥った法人資本主義(銀行 冬の時代―法人資本主義のひび割れ;証券スキャンダルを生んだ構造;管理不能に陥った法人資本主義―企業系列のほころび;「日本的企業システム」に明日はあるか;証券界の閉鎖性―手数料自由化と会員権開放問題 ほか)
対談 「証券不祥事」で何が問われたのか