内容説明
少女の瞳の奥にかい間見る、過ぎ去った日々のやすらぎ。異才、味戸ケイコの原点を示すメルヘン・ワールド画集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yn1951jp
35
誰の心にもある風景かもしれない。暗闇の中に、光の中に、風の中に、花の中に、いつも一人で佇んでいる少女。かくれんぼでみんなに取り残された少女。一人遊びの少女。夢と現実、不安と期待、生と死、彼岸と此岸、永遠に生き続けている少女の淋しさだろうか?どこかで見たような気がするが、初めて知った。こんな絵を描ける人は多くないと思う。2015/02/02
ヒラP@ehon.gohon
18
味戸ケイコさんの絵って、引き込まれてしまう寂寥感があります。 それが画集となると、魔力を持ってしまうような気がしました。2022/09/26
くさてる
11
画集。どうしてこんなにすべてがぼやけていて、曖昧で、静かに怖いのだろう。可愛らしいはずの少女の瞳は髪に隠れてこちらをけして見ることはないのがより不安だ。確かに知っている風景だけど、辿りつくことが出来ない場所で、あの子はずっとわたしを待っている。とても綺麗なありえない夢のように。2015/01/31